こんにちは、ひろです!
夏のボーナス、ついに振り込まれましたね。でも、「思ったより手取りが少ない…」とガッカリした方、多いのでは?
その主な理由は、社会保険料の天引きです。とくに40歳以上の方は介護保険料も加わり、控除額がさらに増えます。
今回社会保険料について、50万円の場合でわかりやすく解説します👇
- 月給と賞与で保険料の仕組みはどう違うの?
- ボーナス時の社会保険料はどうやって決まる?
- 給与明細でどこを見ればいいの?
- 年末調整や税金との関係は?
仕組みを知れば、「なぜ手取りが減るのか」に納得できるようになりますよ!
社会保険料って何のためにあるの?
社会保険料とは、病気や老後、失業といった「もしも」に備えるための制度。
私たちが安心して暮らすために、国と会社が一緒に支えています。
給与や賞与から自動的に天引きされ、以下の保険に使われます
- 健康保険:病院の自己負担を軽く
- 厚生年金:将来の年金のため
- 介護保険:40歳以上が対象。要介護時の支援
- 雇用保険:失業時の生活支援や再就職のサポート
これらの保険料は会社と労働者で折半されており、給与明細に載っているのはあくまで「自己負担分」
実際には2倍の金額が支払われていることも覚えておきましょう。
月給にかかる社会保険料の決まり方
毎月の給料から引かれる社会保険料は、「標準報酬月額」に基づいています。
- 標準報酬月額:4〜6月の給与平均をもとに、年1回決定
- 保険料率:健康保険や厚生年金など、それぞれに定められている
※金額は地域や制度により若干異なります。
✅ 2025年(令和7年)の料率
保険項目 | 保険料率(2025年・東京) |
---|---|
健康保険 | 9.91% |
介護保険(40歳以上) | 1.59% |
厚生年金 | 18.3% |
雇用保険 | 0.6% |
合計(40歳以上) | 15.45 % |
※健康+介護=5.75 %
例:標準報酬月額が30万円の人(東京都の場合)
保険の種類(従業員負担率) | 従業員負担額(目安) |
---|---|
健康保険(4.955%) | 約14,760円 |
介護保険(0.795%) | 約5,400円 |
厚生年金(9.15%) | 約27,450円 |
雇用保険(0.6%) | 約1,800円 |
※金額は地域や制度により若干異なります。
令和7年度保険料額表(令和7年3月分から)出典:全国健康保険協会
賞与(ボーナス)にかかる社会保険料は?
ボーナスには毎回、その都度社会保険料が計算されます。
- 月給とは別計算
- 厚生年金の上限:1回573万円まで
- 40歳以上は「介護保険」も対象
例:賞与50万円(東京都・40歳)
保険の種類 | 保険料率(従業員負担率) | 控除額(概算/自己負担分) |
---|---|---|
健康保険 | 4.955% | 約24,700円 |
介護保険 | 0.795% | 約3,900円 |
厚生年金 | 9.15% | 約45,700円 |
雇用保険 | 0.6% | 約3,000円 |
合計控除額 | — | 約7.73万円! |
つまり、50万円支給でも手取りは約42.3万円になる計算です。
給与明細の賞与欄、ここをチェック!
ボーナスの明細は、月給の明細と少し違います。見るべきポイントは以下のとおり:
- 総支給額:いくら支給されたか
- 控除欄:健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険・所得税など
- 控除合計と手取り額:差額がどのくらいか注目!
明細を見るクセをつけることで、「どこにいくら使われたのか」が自然と理解できるようになります。
年末調整や確定申告でどう扱われるの?
賞与から引かれた社会保険料は、年末調整のときに「社会保険料控除」として計算に反映されます。
- 月給+賞与すべての保険料が控除対象
- 所得税が軽減されるため、還付される可能性も
つまり、引かれた金額が「税金計算でも役立っている」と考えてOKです!
まとめ|社会保険料は“将来の自分”を守るお金
- ・社会保険料は未来への備え。病気・老後・失業に備える安心制度
- ・月給と賞与で保険料の仕組みが違う
- ・ボーナスが多いと控除額も増えるため、手取りが想像より少なくなる
- ・でも、年末調整で控除として活用される
✅あとがき|「引かれる理由」を知ることが納得のカギ!
50万円のボーナスをもらっても、「手取りが35万円前後」になる現実。
でもそのお金は、将来のあなたを支えるために使われているんです。
社会保険料を知ることは、マネーリテラシーの第一歩。
「何に引かれているのか?」「どこに使われているのか?」を知るだけで、納得感も変わってきます。
「損した」と思う前に、「どう備えられているのか」を知りましょう。
給与明細を知るのは家計管理の第一歩!
しっかり把握して家計改善していきましょう!