こんにちは、ひろです。
このブログでは40代会社員が会社に依存しない生き方を追求し、お金の勉強を始めて様々な【よかったこと】をシェアしています。
今回は生命保険料控除についてです。
年末調整の際に保険会社からきた控除証明書を
会社に提出しますよね?
保険の担当者からも生命保険加入の大きなメリットとして説明されますが
本当に大きなメリットと言えるのでしょうか?
40代に差し掛かると、将来の備えとして生命保険の見直しを考える方も多いでしょう。
しかし、保険に関する誤解や不要な加入が家計を圧迫する原因となることもあります。
生命保険料控除を知って家計の負担を減らし、
将来の安心を確保するための賢い保険選びをしましょう!
- 保険と貯蓄を分けて考える重要性
- 生命保険料控除の実際の節税効果**を具体的なデータを基に解説
- 無駄な保険を避けるためのポイント
サラリーマンの現状と生命保険の役割
平均年収と保険加入状況
日本の40代サラリーマンの平均年収は約600万円です。
家庭を持つ多くのサラリーマンは、将来の不安や家族の安心を考慮して生命保険に加入しています。
生命保険への支出額は、月々1万5千円から2万円程度、年間では18万円から24万円にも上ります。この額は決して小さなものではなく、家計における大きな支出項目となっています。
私の場合は
毎月の支払い保険料 64,591円
年間支払い保険料 775,092円
も支払っていました。。。
保険と貯蓄の役割を分けるべき理由
保険は、万が一のリスクに備えるためのものであり、
貯蓄とは本来、別に考えるべきです。
しかし、保険商品には貯蓄性を謳うものが多く、これが混乱を招いています。
貯蓄性保険は、保障がありながら、将来お金が戻ってくるという特徴がありますが、その分、保険料が高額になることが一般的です。これにより、実際の運用効率は低くなり、家計に無駄な負担をかけることになります。
- 保険はリスクに備えるためのもの
- 貯蓄は資産形成のためのもの
- この2つを混同すると、効率的な家計管理が難しくなる
生命保険料控除に過度な期待は禁物
生命保険料控除の実際の効果
生命保険料控除は、所得税や住民税の軽減に役立つとされています。
しかし、その実際の効果はじつは限定的です。
ここでは、年額最大の保険料を支払った場合の具体的な控除額を計算してみましょう。
(例)サラリーマンの平均年収と保険加入金額の前提
• 平均年収:600万円
• 生命保険の年間支払保険料:最大の保険料80万円
所得税の生命保険料控除の計算例:
所得税の控除額は、支払った保険料に応じて以下のように計算されます。
• 支払保険料が8万円超の場合:一律4万円が控除されます。
したがって、最大額である80万円の保険料を支払っても、所得税の控除額は4万円に限定されます。
• 控除額:4万円
• 所得税率(年収600万円の場合):20%
所得税の軽減額は 4万円 × 20% = 8,000円 です。
住民税の生命保険料控除の計算例:
住民税の控除額は、支払った保険料に応じて以下のように計算されます。
• 支払保険料が5万6千円超の場合:一律2万8千円が控除されます。
したがって、最大額である80万円の保険料を支払っても、住民税の控除額は2万8千円に限定されます。
• 控除額:2万8千円
• 住民税率:10%
住民税の軽減額は 2万8千円 × 10% = 2,800円 です。
合計の節税額:
所得税と住民税の節税額を合わせると、
【年間で 8,000円(所得税) + 2,800円(住民税) = 10,800円 】となります。
まとめ:
この計算からわかるように、たとえ年間最大の80万円を生命保険料として支払ったとしても、実際の節税効果は年間で10,800円にとどまります。高額な保険料を支払っているにもかかわらず、控除による節税額はそれほど大きくありません。
このように、控除を目的に保険に加入することは、家計に対して大きな負担となる可能性があります。
控除に引きずられた過剰な支出
保険に加入する理由が「控除を受けるため」であるならば、
その決断は見直す必要があります。
保険販売員は生命保険のメリットとして保険料控除をあげて説明します。
保険料控除は魅力的に思えますが、
実際には過剰な保険料負担を正当化するには十分ではありません。
家計改善の観点から見ても、支出を抑えるためには、必要最小限の保障を選ぶことが重要です。
保険の見直しと選び方のポイント
保険会社のファイナンシャルプランナーに相談する際の注意点
保険を見直す際、保険会社に所属するファイナンシャルプランナーに
相談する方も多いですが、注意が必要です。
保険会社のプランナーは、自社の商品を推奨する傾向が強く、結果として不要な保険を勧められるリスクがあります。これにより、本来必要のない保障や高額な保険料に悩まされることになるかもしれません。
- 自社商品を推奨されるリスクを理解する
- 自分自身でも保障内容を理解し、納得できる選択をする
必要な保障を選び、無駄な支出を削減する
保険選びにおいて最も重要なのは、自分のライフステージや家族構成に合った保障を選ぶことです。特に40代は、子供の教育費や住宅ローンの返済、老後資金の準備が課題となる
「かかり時」です。
これに見合った保障内容に絞り込み、重複した保障や不要な保険を整理することが大切です。
ライフプラン表を作成するのもおすすめです!
保険の見直しで得られる家計改善効果
節約効果とその活用方法
無駄な保険を見直すことで、年間数万円から十数万円の節約が可能です。この節約分を貯蓄や投資に回すことで、将来的な家計の安定性を高めることができます。例えば、積立投資や定期預金に回すことで、リスクを分散しながら資産形成を進めることができます。
- 年間数万円から十数万円の節約
- 節約分を貯蓄や投資に回し、資産形成を進める
- 家計のキャッシュフローが改善され、将来への備えが充実
保険料控除の実際の活用方法
生命保険料控除を上手に活用することで、所得税や住民税の負担を軽減することはできますが、それ以上に大切なのは、無駄な保険に加入しないことです。
保険はあくまでリスクに備えるものであり、節税効果はその次に考えるべきポイントです。控除ありきで保険を選ぶのではなく、必要な保障を見極めることが、最も効果的な家計管理につながります。
保険の見直しがもたらす精神的な安心感
経済的な効果に加え、保険の見直しは精神的な安心感ももたらします。
無駄な保険を解約し、本当に必要な保障だけを残すことで、将来に対する不安が軽減され、精神的な余裕が生まれます。これにより、日々の生活がより充実し、安心して過ごすことができるでしょう。
保険の見直しステップとまとめ
実際に保険を見直す際のステップ
保険を見直す際には、以下のステップに従って進めることが効果的です。
- 現在加入しているの保険内容をリストアップ**:加入している保険の保障内容、保険料、期間を整理しましょう。
- 保障内容の精査**:家族構成やライフステージに合った保障があるかを確認します。
- 保険と貯蓄を分離**:貯蓄性保険を見直し、保障と貯蓄を明確に分けます。
- 不要な保険の解約**:重複する保障や過剰な保険を解約し、支出を減らします。
まとめ:賢い保険選びで家計と将来を守る
保険は、家族や自分の未来を守るための重要なツールですが、
過剰な保障や不要な保険に加入することで、逆に家計を圧迫するリスクがあります。
保険と貯蓄は別物として考え、リスクに備えるための保障を最小限に絞ることが、
最も賢明な選択です。
生命保険料控除の効果に過度に期待するのではなく、まずは家計全体を見渡し、
無駄な支出を排除することが重要です。保険は、万が一のリスクに備えるためのものとして利用し、貯蓄や投資は別途管理することで、家計の健全性を保つことができます。
- 保険はリスクに備えるためのものであり、貯蓄や投資とは別に考えるべき
- 生命保険料控除の節税効果は限定的であり、控除を目的とした保険加入は注意が必要
- 過剰な保険料支出を見直し、必要な保障だけを選ぶことで、家計の健全性を保つ
これから保険を見直そうと考えている40代のサラリーマンの皆さん、ぜひこの記事を参考にし、無駄のない賢い保険選びを実践してください。
家計の改善と将来の安心を実現するための第一歩を踏み出しましょう。