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✅ はじめに|「なんでこんなに引かれるの!?」を解決します
こんにちは、ひろです!
前回の記事では「夏のボーナス手取りが少ない理由」として、
社会保険料の仕組みをわかりやすく解説しました👇
👉 前回記事はこちら
ひろ
今回は、もうひとつの“手取り減”の要因、所得税について徹底解説します。
💡 ボーナスから何が引かれるの?|控除の全体像
控除項目 | 内容 | 控除率の目安 |
---|---|---|
健康保険 | 医療費の負担軽減 | 約9.84%(東京都協会けんぽ) |
厚生年金 | 老後の年金支給財源 | 約18.3%(本人9.15%) |
介護保険 | 40歳以上のみ | 約1.8% |
雇用保険 | 失業保険 | 約0.6% |
所得税 | 前月給与と扶養数による源泉徴収 | 約2〜6%(条件による) |
控除率の合計は、およそ30〜35% にもなることがあります!
📊 【実例】賞与100万円の手取りをシミュレーション(40歳・妻・子供扶養3人の場合)
この記事では、実際の国の速算表・料率を用いて、リアルな手取り金額を一次情報としてご紹介します。
🧾 前提条件
- 年齢:40歳(介護保険料対象)
- 扶養親族:3人(子ども3人 妻:配偶者は扶養親族でなはい)
- 前月給与:額面40万円(社会保険料控除後 約34万円)
- ボーナス:額面100万円
- 居住地:東京都(協会けんぽ加入)
- 令和7年(2025年)の最新料率を使用
✅ Step① 社会保険料の内訳(合計:154,500円)
項目 | 料率 | 控除額 |
---|---|---|
健康保険(介護含む) | 5.75% | 57,500円 |
厚生年金(本人分) | 9.15% | 91,500円 |
雇用保険 | 0.55% | 5,500円 |
合計 | 15.45% | 154,500円 |
✅ Step② 源泉所得税(控除額:34,519円)
- 所得税率(令和7年 速算表より):4.084% (前月給与約34万円・扶養3名の場合)
- 賞与支給額 ー 社会保険料:1,000,000円 − 154,500円 = 845,500円
- 所得税:845,500円 × 4.084% ≒ 34,519円
💰 手取り金額まとめ
支給額 | 社会保険料 | 所得税 | 控除合計 | 手取り額 |
---|---|---|---|---|
1,000,000円 | 154,500円 | 34,519円 | 189,019円 | 810,981円 |
🔍 所得税の正体を深掘り!
所得税は、ボーナス支給時に「前月の給与額」と「扶養家族の人数」に基づいて
国税庁の速算表に従い会社が自動で計算し、天引きします。

出典:国税庁
🔁 年末調整で戻ることもある!
源泉徴収された税額は仮払いです。年末調整や確定申告で…
- 年収が想定より少なかった
- 扶養控除・保険控除の反映
- 医療費・住宅ローン控除
などにより、税金が戻ってくる(還付)ケースもあります。
✅ まとめ|“引かれる理由”を知って納得!
- 社会保険料と所得税で、30%以上の控除は当たり前
- 所得税は「前月の給与」「扶養人数」により決定される
- 国の速算表と料率で、自分の控除額を具体的に計算できる
- 所得税は最終的に還付の可能性もある
🧠 あとがき|マネーリテラシーは“知ること”から
「こんなに引かれるなんて…」という驚きの前に、
「なぜ引かれるのか」「どこに使われているのか」を知っておくことが大切です。
ひろ
お金の仕組みを知ることが、家計改善・資産形成の第一歩!